ロマン主義を引き継ぐ者たち

ウジェーヌ・ドラクロワ作「民衆を導く自由の女神」は、1830年の7月革命を機に作られた著名な作品です。この作品を手掛けたドラクロワ本人は、当時反乱には加わっていなかったとされています。ドラクロワに画家としての大きな影響を与えた人物と言われておりますのが「メデュース号の筏」の作者でもあるテオドール・ジェリコーであります。ジェリコーの作品らは、ロマン主義を代表するにふさわしい作品などとも言われておりますが、彼の作品に漂う暴力、狂気的なリアリズムを伝えるエネルギーに圧倒され心動かされたのがドラクロワであったとされております。ドラクロワ自身、ジェリコーの代表作「メデュース号の筏」のモデルを務めたなどとも言われております。