ポンペイのフレスコ画について

火山の噴火によって火砕流の下に埋もれたポンペイですが、18世紀の発掘によって、当時の姿をそのままに街や住宅とともにフレスコ画やモザイク画が現在でも見ることができるようになりました。町そのものだけでなく住宅の壁画まで、時を超えて現れたという感じだそうです。エーゲ海のテラ島に残る紀元前15世紀ごろの壁画も火山灰のおかで色彩が残っているものがあるそうです。自然災害が文化遺産の保存に役立ったということで、詩人のゲーテもポンペイでの災厄ほど後世の人々にとって歓迎されたことはない、と言ったそうです。古代ギリシャやローマ時代の壁画の方は、ポンペイのようには残っていません。キリスト教に関する壁画や装飾が、4~5世紀のカタコンベには残っているようですが、住居に描かれた世俗絵画というものは完璧には残っていないそうです。