大衆文化とオランダ芸術

大航海時代に活躍したヨーロッパの商人や探検家たちは、地球規模での大航海を実現したなかでヨーロッパに膨大な富を集めたことがきっかけとなり西洋の近代化の波が押し寄せたなどと言われております。

一方その頃、激しくなっていたキリスト教と教会制度の改革に関する運動によって、オランダはカトリック教を信仰するスペインから独立を果たすこととなり、対するプロテスタントを信仰するに至ったようです。オランダは小国ではありますが、先の大航海時代に得た富のお陰もありスペインに独立を宣言できたとも言われております。

ヨーロッパでは先駆けて市民国家となったオランダは、文化の中心においても商人たちがめざましい活躍をみせるようになり美術などの分野におきましても商人文化が華やぐなかで、それ以前は異なるスタイルの装飾品が生み出されるようになりました。

この頃生まれたオランダ芸術は、まさに市民のためのものであった言われており絵画作品などは、それまでの主とされてきた宗教画などは衰退し風景画や風俗画、静物画などが大衆に好まれるようになりました。