個性の詰まった後期印象派たち

後期印象派などと称されるゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ロートレックらは、その作風から一目瞭然ではありますが個性の塊のような画家たちでありました。彼らの作品を後期印象派の画家たちの作品として並べると、どれが誰の作品であるのかは、多くの人びとが見分けがつくのではないでしょうか。彼らの個性的な作品は、現代アートの多様性にもつながるような視点と発想が詰まった作品であるなどとも言えるでしょう。彼らの作風には共通点のような技法は、なかなかみつけられませんが、どれもこれも個性的な作品であることには間違いがないはずです。中世の画家たちのように個性を打ち消さなくてはならなかった時代から比較すると人びとの個性が重要視される時代への変貌をあらわしているのかもしれません。