「タピストリー」とは

「タピスリー」は、見た目は絵画のような織物を言います。中世のヨーロッパにおいて教会などで宗教画として用いられていたようです。装飾が施された額縁が周囲を囲むような重量のある宗教画とは異なり、織物ならではの特徴として、いつでもどこへでも持ち運びができるような利便性があったようです。「タピストリー」は宗教画として当時人々に珍重されましたが、現代においてもその芸術性や美しさから多くのアーティストたちがインスピレーションを受け、その作風に影響を受けてきたようです。日本でも有名アニメ作品が「タピスリー」からの影響を受けていることなどが知られております。皆さんの身近なアート作品にも「タピスリー」の影響を受けるものが数多く存在するかもしれませんね。「タピスリー」の他に持ち運びを可能とする芸術作品には「写本挿画」などがあげられるようです。このようなモバイル形式の宗教画は、主に戦場に向かう人々が戦地で活用したような背景があるようなのです。